一口に自費出版と言っても、詩集、句集、小説、研究書、ビジネス書、医学書、専門書、自分史等々、まったく百花繚乱である。
そのなかに書店へ流通したいという原稿があれば、出版社としては、書店で商品になりうるものか、内容はもちろん、タイトル、装幀、定価設定… あらゆる面から研究してゆかなくてはならない。著者も、出版社も、「商品となりうる本か」が重要なポイントである。
自費出版であるかどうかはまったく問題ではない。
つまり、読者にとっても、書店にとっても、本は本でしかないということ、つまりは、読者がお金を払っても読みたくなる本であるか、書店がお客様にすすめられる本かどうかということしかないのである。
出版人といわれる方々が「自費出版は流通すべきでない」などとピントはずれのコメントをしているのを見かけるが、たまたま出版した本が自費出版であっただけの話であり、内容そのものは関係がない。
そんな点で自費出版を見ていたら、宮沢賢治や谷崎潤一郎、新しくはレモンちゃんこと落合恵子さんらに対して申し訳ないだろう。
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